yasukoのブログ

徒然日記

小田巻蒸し

メ~のおばちゃん

もう直ぐ母の命日がやって来る。

父が亡くなり一年も経たない暑い日、後を追うかのように母は逝った。



「あんたの名前は靖子やったんかも知れんのやで」

「戦地のお父ちゃんから『生まれた子が女の子やったら靖国神社の靖をとって靖子に・・・』って言われとったんや」

「そやけど、それではあんまり悲しいし、お父ちゃんの安全を願うて安子にしたんや」って・・・。


後に小学校の担任の先生から

「ヤスはどんな字や?」

「あゝ安モンの安やな!?」って言われたことがあり、この担任の言葉はずっと忘れられない。


「おい!あんまり褒めるなよ。褒めたらまた茶わん蒸しやでよ!」と

父が言う。

母の十八番は茶わん蒸しと混ぜご飯(炊き込みご飯)で、父も大好きだったはずだけれど「褒めたらまた出てくるでよ」などと言うのだった


大きな器の底には母の手打ちのおうどんが入って嵩上げされた茶わん蒸し。

後で分かったことだけれど、この料理は小田巻蒸しと言って、大阪の船場発祥の郷土料理のようです。


良いとこのお嬢さんとして生まれた母だったけれど嫁いだ家の姑に従い、貧しい食材で家族の食欲を満たし、持参した着物は解体されて座布団や子どもの服になっていった・・・。


当時の女性の思いはどんなだったろう・・・。

エアコンの効いた部屋で母の姿を想像しながらパソコンを打っているお気楽な私です。

母の命日には小田巻蒸しでも作ろうかな?

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